かとりまさる/安藤慈朗『しおんの王』(講談社、月刊アフタヌーン連載、完結)

 原作者のかとりまさるは、元女流棋士・林葉直子のペンネーム。
 両親を殺害されたショックで失語状態になった小学生女流棋士が主人公。未解決のその事件の謎がストーリーの軸となるミステリー仕立ての展開。TVアニメ版は特にその傾向が強かったようですが、原作は少ししか読んでいないので何とも。

柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』(集英社、週刊ヤングジャンプ連載)

 プロを目指して挫折し奨励会を退会した主人公が、真剣師として謎の組織(?)と戦う、というストーリー。
 作者自身、小学生の時に奨励会に入会直前までいったという棋力の持ち主で、ストーリー展開に合わせて将棋監修の鈴木大介八段がオリジナルの棋譜を創作しているという。将棋そのものの描写に関しては最も本格的かも。
 放送中のTVドラマ版は原作に比べると薄味な感はあるが、ヒロイン「アキバの受け師」はかわいい。

羽海野チカ『3月のライオン』(白泉社、ヤングアニマル連載)

 家族を事故で亡くした高校生プロ棋士が主人公。
 将棋監修は先崎学八段。作中の対局には過去の名局譜が借用されている。
 前作『ハチミツとクローバー』が大ヒットした作者の新作ということで広く注目されており、将棋以前にマンガとして非常に読み応えがある作品です。

能條純一『月下の棋士』(完結)

 将棋監修は河口俊彦だったんですね。
 あまり読んでなかったんですが、『哭きの竜』と同様に物凄いハッタリで押すマンガ。実在の棋士をモデルにした登場人物が多数登場し(性格はともかく)、全体としては現実のプロの世界を土台にして描いていたようです。
 TVドラマ化もしてましたが私は一度も観てないので何とも言えません。


トップ   差分 バックアップ リロード   一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2008/05/24 (土) 23:08:44 (5822d)